恋してダディ

 

妻と離婚し幼稚園児の凛太郎を育てる佐藤は、ある時大学生でゲイの高橋と親しくなります。
子供好きの高橋が何かと凛太郎を世話してくれる事で、高橋に惹かれていく佐藤。
絵も綺麗でストーリーも重く無くとても読みやすいです。
このお話の見所は佐藤と高橋の恋愛模様はもちろんのこと、凛太郎の可愛さです。
純真無垢で明るくとてもパパ想いです。
BLとしても楽しめますが、純粋に家族の温かいお話としても読めるのも魅力的です。
凛太郎のママとなる事になった高橋のことを、他の園児に変だと言われても、二人を大好きだからと泣きながら訴える姿には不謹慎にもほっこりしてしまいます。
そんな可愛い凛太郎の後押しもあって家族になる佐藤と高橋ですが、すんなりと家族になれたわけではなく、そこに到るまでには複雑な道のりがありました。
高橋は凛太郎のことも佐藤のこともとても大事にしていました。
だから佐藤に「ゲイだから一生分からないんだったな、気楽だよ」と言われて傷つけられても我慢をしていました。
所詮自分はゲイであって、子供を持つ親の気持ちは分からないと涙する姿に切なくなりました。
凛太郎の母親が登場するシーンがありますが、そんな時でも凛太郎には母親が必要だと自ら身を引こうとする高橋が読んで行くうちにとても愛おしくなります。
そんな彼に佐藤も誠意を見せて一緒に暮らそうと言ったり、高橋の両親に挨拶をしにいくシーンは男前でかっこよすぎると思いました。
家族をもつことの大切さや大変さだったり、大好きな人に大事にしてもらう喜びだったりをとても密に感じられる作品だと思います。
読後感がとても幸せな気分になれる作品です。